令和六年度第8回番組審議会議事録
令和六年度第8回番組審議会議事録
1.開催日時
令和7年1月23日(木)
午後4時00分から午後4時50分
午後4時00分から午後4時50分
2.開催場所
札幌テレビ放送会館 アネックス7階 A会議室
3.出席者
委員数 6 名
[出席委員] 5 名
福津 京子 委員長
木林 尚稔 副委員長
野口 詩穂子 委員
八重﨑 聖子 委員
小川 博史 委員
[欠席委員] 1 名
向原 悟 委員(書面提出)
[会社側代表] 3 名
橋本 秀樹 代表取締役社長
宮野 聡 取締役編成制作部長
岸本 梨沙 ディレクター
[事務局] 2 名
杉本 修 放送審議室長
佐藤 文宣 書記
[出席委員] 5 名
福津 京子 委員長
木林 尚稔 副委員長
野口 詩穂子 委員
八重﨑 聖子 委員
小川 博史 委員
[欠席委員] 1 名
向原 悟 委員(書面提出)
[会社側代表] 3 名
橋本 秀樹 代表取締役社長
宮野 聡 取締役編成制作部長
岸本 梨沙 ディレクター
[事務局] 2 名
杉本 修 放送審議室長
佐藤 文宣 書記
4.議題
(1)ドキュメンタリー
『カラーからモノクロへ〜失われることのない光〜』
(12月24日(火)21時30分〜22時00分 放送分)
『カラーからモノクロへ〜失われることのない光〜』
(12月24日(火)21時30分〜22時00分 放送分)
5.議事の概要
令和6年度第8回番組審議会は、12月24日(火)に放送されたドキュメンタリー『カラーからモノクロへ〜失われることのない光〜』について審議され、各委員から以下のようなご意見、ご要望を頂きました。
●山田さんが働かれている職場での話で、会社の方々が解決する課題を真剣に考えて、改善策を真摯に取り組んでいるというところが単純にすごいなと思いました。山田さん自身が率直な意見を述べやすい環境作りを取り組んでいて、相互のコミュニケーションでより良いものを作り出していこうみたいな企業があるんだなと思って、大切だなと気付くことができました。
「チャリティ・ミュージックソン」の思いでもある、ラジオができること、ラジオが持つ価値を改めて考えさせられました。山田さんが話されていた「ラジオが人生のパートナーである」というのは、目が見えていた時に感じなかった価値をすごい浮き彫りにしているのかなと。色々な聴取者の方は当然いらっしゃるかもしれないけれども、番組に応じて相手を想像することの重要性みたいなことを番組制作には必要なのかなと思いました。
●もし私が山田さんの立場だったらどうだろうと、非常にさまざまな問いかけが心の中に湧きました。大きな手術が終って目覚めた時、目の前の世界が暗闇に変わっていたらどんな気持ちになるだろう?命が助かったことに本当に感謝できるんだろうか?視覚障がいを受け入れて社会復帰するまでにどれだけの葛藤があるだろうか?家族や職場に迷惑をかけることや、周囲の人たちのお世話にならないと生きていけないことがつらくて心を病んでしまうんじゃないだろうか?そんなことを思いながら自分に引きつけて聴いていました。
今回の番組で、視覚に障がいのある方にとって、ラジオが本当に重要な情報源であり、楽しみであり、人生のパートナーになっているということを知りました。失明後の初笑いが『ごきげんようじ』だったというエピソードは、出来すぎなぐらい感動的でした。ラジオの力をあらためて思い知らされた番組でした。
●手術後に目覚めた時に、視覚障がいになったことが決まったのって、「何か暗いな」みたいなことを仰っていたと思うんですけれども、想像しただけでもショッキングな話だなと感じました。山田さん自身がこうしてほしいと会社にしっかり伝えているからこそ、会社側の配慮や同僚の方のサポートも含めて、お互いのすごさというのが本当に「ものすごい」の一言に尽きるなと感じました。
「これまでの経験の中から、これから働いていく人たちに自分の中の知識や経験を伝えていくことができると思っている」という言葉が、そこまでにたどり着くのに本当は多分いろいろと葛藤もあったと思いますが、見えなくなって5年ほどでそこまでたどり着いたというのが、本当に山田さんの強さだなと感じました。もし同じように、突然のことで絶望しているという方がラジオを聴いていたら、きっと心強い内容だったと思います。
●ドキュメンタリー番組ということで、非常に硬くなりがちなところだと思いますけれども、最初の印象は非常に明るいトーンな番組で構成されているなと思い、非常に聴きやすかった。非常に今回の番組の良さかなと思って私は聴いていました。
木村洋二さんはさすがにお話がうまくて、山田さんやその先にいらっしゃる視覚障がい者の皆さんに寄り添うようなかたちで、少し言葉を選びながら進められて、時にはジョークを入れるタイミングもさすがで、好感の持てる内容でした。
一番印象的だったのは、「今は薄っすらとモノクロでは見えるんですけれど、夢の中ではカラーで見える」という話をされていたのは、全く私たちの想像から出ないような言葉で、やはり理解とか事実というのを知るというのは大事だなと思って聴いておりました。
山田さんの職場を訪問した時に、エレベーターの数字を読んだら、「この数字の大きさなら見える」という大きさのご紹介の時に、実際にどのぐらいの大きさなのかフォローがあると、もっと理解が深まったり、少し共感も広がったのかなと思いました。
●山田さんの気持ちの強さを感じました。頭が下がります。普通に仕事に従事し、ラジオ番組に自ら出演したりバレーボールなど新しいことへチャレンジする前向きな姿勢は、自分が同じ状況だったらできるだろうか?と思います。職場の取り組みも素晴らしく、パソコンの音声化などなかなかできることではないですが、労働環境の改善・配慮等、会社の取り組みはSDGsにもつながるのではないでしょうか。
この題材を取り上げ番組にした木村洋二さん、ディレクターさんの熱も感じ良い番組でした。木村さんがMCであることで、暗い印象ではなく、明るい前向きな印象が残り、木村さんのキャラクターが生きた内容でした。
●一番良かったのは、やはり人生のパートナーと言ってもらえた、それは本当にそうだろうなと、ラジオってそういう時に本当に友達になって相談相手になってくれる素敵なメディアだなということも改めて思いました。ただ、内容が内容だけに、慎重になってしまうのは分かるんですけれども、ちょっとウェット感が残念だったなと。リスナーさんに対しても、それを聴いた企業に対しても、やはり「これをすればクリアできる」という光を感じてほしいというか、そういうエピソードはまだまだ盛り込めるチャンスがあったのではないかなと感じました。
ウェット感を軽減するためにも、BGMが悪いと思いました。木村さんが話している時のBGMが、ピアノとか感動を煽るような音楽で、ちょっとそこが強すぎた。あれがもう少し乾いた感じの音楽であれば、イメージが全然違うと思いました。
中途障がいの人は、最初から障がいの方とは違うんだというイメージを、そして、誰もがみんなが中途でそうなり得る、明日なるかもしれないという、そういうイメージを持たせていただけるきっかけになったという意味で、大変意義深い番組だと感じました。
続いて、2月の主要単発番組とイベント等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和6年度第8回番組審議会を終了しました。
●山田さんが働かれている職場での話で、会社の方々が解決する課題を真剣に考えて、改善策を真摯に取り組んでいるというところが単純にすごいなと思いました。山田さん自身が率直な意見を述べやすい環境作りを取り組んでいて、相互のコミュニケーションでより良いものを作り出していこうみたいな企業があるんだなと思って、大切だなと気付くことができました。
「チャリティ・ミュージックソン」の思いでもある、ラジオができること、ラジオが持つ価値を改めて考えさせられました。山田さんが話されていた「ラジオが人生のパートナーである」というのは、目が見えていた時に感じなかった価値をすごい浮き彫りにしているのかなと。色々な聴取者の方は当然いらっしゃるかもしれないけれども、番組に応じて相手を想像することの重要性みたいなことを番組制作には必要なのかなと思いました。
●もし私が山田さんの立場だったらどうだろうと、非常にさまざまな問いかけが心の中に湧きました。大きな手術が終って目覚めた時、目の前の世界が暗闇に変わっていたらどんな気持ちになるだろう?命が助かったことに本当に感謝できるんだろうか?視覚障がいを受け入れて社会復帰するまでにどれだけの葛藤があるだろうか?家族や職場に迷惑をかけることや、周囲の人たちのお世話にならないと生きていけないことがつらくて心を病んでしまうんじゃないだろうか?そんなことを思いながら自分に引きつけて聴いていました。
今回の番組で、視覚に障がいのある方にとって、ラジオが本当に重要な情報源であり、楽しみであり、人生のパートナーになっているということを知りました。失明後の初笑いが『ごきげんようじ』だったというエピソードは、出来すぎなぐらい感動的でした。ラジオの力をあらためて思い知らされた番組でした。
●手術後に目覚めた時に、視覚障がいになったことが決まったのって、「何か暗いな」みたいなことを仰っていたと思うんですけれども、想像しただけでもショッキングな話だなと感じました。山田さん自身がこうしてほしいと会社にしっかり伝えているからこそ、会社側の配慮や同僚の方のサポートも含めて、お互いのすごさというのが本当に「ものすごい」の一言に尽きるなと感じました。
「これまでの経験の中から、これから働いていく人たちに自分の中の知識や経験を伝えていくことができると思っている」という言葉が、そこまでにたどり着くのに本当は多分いろいろと葛藤もあったと思いますが、見えなくなって5年ほどでそこまでたどり着いたというのが、本当に山田さんの強さだなと感じました。もし同じように、突然のことで絶望しているという方がラジオを聴いていたら、きっと心強い内容だったと思います。
●ドキュメンタリー番組ということで、非常に硬くなりがちなところだと思いますけれども、最初の印象は非常に明るいトーンな番組で構成されているなと思い、非常に聴きやすかった。非常に今回の番組の良さかなと思って私は聴いていました。
木村洋二さんはさすがにお話がうまくて、山田さんやその先にいらっしゃる視覚障がい者の皆さんに寄り添うようなかたちで、少し言葉を選びながら進められて、時にはジョークを入れるタイミングもさすがで、好感の持てる内容でした。
一番印象的だったのは、「今は薄っすらとモノクロでは見えるんですけれど、夢の中ではカラーで見える」という話をされていたのは、全く私たちの想像から出ないような言葉で、やはり理解とか事実というのを知るというのは大事だなと思って聴いておりました。
山田さんの職場を訪問した時に、エレベーターの数字を読んだら、「この数字の大きさなら見える」という大きさのご紹介の時に、実際にどのぐらいの大きさなのかフォローがあると、もっと理解が深まったり、少し共感も広がったのかなと思いました。
●山田さんの気持ちの強さを感じました。頭が下がります。普通に仕事に従事し、ラジオ番組に自ら出演したりバレーボールなど新しいことへチャレンジする前向きな姿勢は、自分が同じ状況だったらできるだろうか?と思います。職場の取り組みも素晴らしく、パソコンの音声化などなかなかできることではないですが、労働環境の改善・配慮等、会社の取り組みはSDGsにもつながるのではないでしょうか。
この題材を取り上げ番組にした木村洋二さん、ディレクターさんの熱も感じ良い番組でした。木村さんがMCであることで、暗い印象ではなく、明るい前向きな印象が残り、木村さんのキャラクターが生きた内容でした。
●一番良かったのは、やはり人生のパートナーと言ってもらえた、それは本当にそうだろうなと、ラジオってそういう時に本当に友達になって相談相手になってくれる素敵なメディアだなということも改めて思いました。ただ、内容が内容だけに、慎重になってしまうのは分かるんですけれども、ちょっとウェット感が残念だったなと。リスナーさんに対しても、それを聴いた企業に対しても、やはり「これをすればクリアできる」という光を感じてほしいというか、そういうエピソードはまだまだ盛り込めるチャンスがあったのではないかなと感じました。
ウェット感を軽減するためにも、BGMが悪いと思いました。木村さんが話している時のBGMが、ピアノとか感動を煽るような音楽で、ちょっとそこが強すぎた。あれがもう少し乾いた感じの音楽であれば、イメージが全然違うと思いました。
中途障がいの人は、最初から障がいの方とは違うんだというイメージを、そして、誰もがみんなが中途でそうなり得る、明日なるかもしれないという、そういうイメージを持たせていただけるきっかけになったという意味で、大変意義深い番組だと感じました。
続いて、2月の主要単発番組とイベント等の説明、聴取者からの声の報告等がなされ、令和6年度第8回番組審議会を終了しました。